MacBook AirとProの違いをわかりやすく比較！買うならどっちがいい？おすすめの人を紹介

MacBook AirとProは名前は似ていますが、デザインや重量、ファンの有無など様々な性能が違います。

基本的にはMacBook Proの方が性能が高いので、本格的な動画編集や大規模なサイト開発、複数のディスプレイを使って仕事をするのであれば、Proを選ぶのがおすすめです。

一方で、大学生などのコスパを重視する人や外出先で積極的に利用したい人、動画視聴やOfficeソフトなどを使うことを予定している人は、MacBook Airで十分です。

今回の記事では、MacBook AirとProの違いやおすすめする人の違いなどについて、利用歴9年の筆者が解説します。

記事を読むことで、どちらのMacBookを利用すれば良いかがわかりますので、ぜひ参考にしてください。

MacBook AirとProの違いを比較

MacBook AirとProは同じApple製ノートブックでも、性能や特徴に大きな差があります。

購入前にそれぞれのポイントを整理しておくことで、自分に合ったモデルを選びやすくなります。

主な比較ポイントは次の7項目です。

これらを理解することで、自分の用途に最適なMacBookを選ぶ判断材料になります。

MacBook AirとProの違い① デザインと重さ

デザインと重さは使い心地と携帯性を左右する最初の判断材料です。

MacBook Airは薄さと軽さを最優先に、MacBook Proは冷却や剛性を重視した設計で道具感を強めています。

この章では見た目やカラー、サイズと重量のポイントを整理し、用途別の選び分けを明確にします。

持ち歩き主体ならAir、据え置きで高負荷作業が多いならProが選びやすくなります。

デザインやカラーの違い

MacBook Airは名前の通り薄型で、最も薄い部分は1センチを切る設計になっており、通勤や通学など日常の持ち運びに適したデザインです。

本体は軽量化を意識したフラットなフォルムで、どの角度から見ても薄さが強調されるスタイルに仕上がっています。

アルミ削り出しの筐体には細やかな曲線処理が施されており、バッグからの出し入れや片手での持ち運びがしやすい工夫が感じられます。

カラーはシルバー・スペースグレイに加え、スターライトやミッドナイトといった幅広いバリエーションが用意されており、学生やクリエイターが自分の好みに合わせやすい点も魅力です。

対してMacBook Proは、内部に高性能な冷却ファンや大容量バッテリーを収める必要があるため、Airよりも厚みがあり重量感のある設計です。

筐体はアルミユニボディ構造をさらに強固にした設計で、長時間の高負荷作業や頻繁な持ち運びにも耐えられる耐久性が重視されています。

ビジネスシーンを意識した落ち着いたデザインで、カラーはシルバーとスペースグレイの2色に限定され、堅実さとプロフェッショナルさを強調しています。

このようにAirは軽やかさやカジュアルさを、Proは耐久性と専門性を重視した外観デザインになっているのが大きな違いです。

ディスプレイの大きさおよび重さの違い

MacBook Airは13インチと15インチの2サイズ展開で、どちらも軽量さを重視しており13インチモデルは1.24kg前後と片手で持ち運べる軽さが魅力です。

15インチでも1.5kg程度に抑えられており、大画面ながら持ち運びやすさを維持しています。

本体の薄さは最も薄い部分で1.1cmほどと非常にスリムで、カフェや学校など外出先での利用に適した仕様になっています。

一方でMacBook Proは14インチと16インチが中心で、性能を活かすために筐体が厚めで重量も14インチで約1.6kg、16インチでは2kgを超えるためAirに比べて持ち運びは不利です。

ただしディスプレイのベゼルは細く設計されており、筐体サイズを抑えつつ広い表示領域を確保できるのが特徴です。

重量とサイズはAirより重めですが、動画編集やプログラミングなど作業領域を広く取りたいユーザーにとっては大きなメリットになります。

MacBook AirとProの違い② キーボードや生体認証

キーボードと生体認証は、入力の快適さやセキュリティに直結する重要なポイントです。

両モデルで共通する部分もありますが、細かな違いを理解することで使い心地が大きく変わります。

主な比較要素は次の通りです。

これらを整理して確認すれば、自分の作業スタイルに合ったMacBookを選びやすくなります。

キーボードの打ちやすさの違い

MacBook AirとProはいずれもMagic Keyboardを採用しており、キーの安定性やタイピングのしやすさは共通しています。

ただしProの方はトラベル量がわずかに深めに設計されており、長時間の入力でも疲れにくいと評価されています。

またProは14インチ以上のモデルにフルサイズのファンクションキー列と物理的なEscapeキーを搭載しており、コーディングやショートカットを多用するユーザーにとって効率が上がります。

一方Airは軽量化を優先しており、全体的にコンパクトなキー配置になっているため、ノートパソコンらしいシンプルさと扱いやすさが魅力です。

キー配列自体に大きな違いはないものの、入力の安定感や長時間作業の快適さを求めるならPro、軽快な操作感や携帯性を重視するならAirという選び分けになります。

生体認証の違い

MacBook AirとProはどちらもTouch IDを搭載しており、指紋認証によってログインやApple Pay決済、アプリのパスワード入力を素早く行えます。

電源ボタン一体型のTouch IDは認証速度が速く、普段使いでは大きな差を感じにくい仕様です。

ただしProは上位モデルで顔認証搭載の噂が出ることもありますが、現行のラインアップではFace IDは採用されていません。

そのためAirとProの差は「セキュリティや利便性の面で大きな違いはない」と整理できます。

違いがあるとすれば、Proはキーボードやディスプレイ性能と合わせて全体の作業効率を高める構成であり、認証もその一部として統合されている点です。

MacBook AirとProの違い③ ディスプレイ

ディスプレイは作業の快適さや映像体験を大きく左右する重要なポイントです。

Airは解像度や色再現に優れていますが、リフレッシュレートや外部出力には制約があります。

Proは高精細かつ高輝度のXDRディスプレイに加えてProMotion対応で、動きの滑らかさやHDRコンテンツの再現力が強みです。

確認すべき比較要素は次のとおりです。

これらを理解することで、一般用途に十分なAirか、マルチディスプレイや映像編集に適したProかを判断しやすくなります。

解像度やリフレッシュレートの違い

MacBook AirのディスプレイはLiquid Retinaディスプレイを採用しており、解像度は2560×1664ピクセルでTrue Toneや広色域P3にも対応しています。

リフレッシュレートは最大60Hzに固定されているため、日常的な作業や動画視聴には十分ですが、高速スクロールや動きの激しい映像ではProとの差が出ます。

一方、MacBook ProはLiquid Retina XDRディスプレイを搭載し、解像度は3024×1964ピクセル（14インチ）や3456×2234ピクセル（16インチ）と高精細です。

さらに最大120HzのProMotionテクノロジーに対応しており、スクロールや動画編集、3Dグラフィック処理などで滑らかな映像表示が可能です。

Airが一般用途向けの明るく見やすいディスプレイであるのに対し、Proは高輝度かつHDRコンテンツに最適化されたプロ仕様の映像体験を提供します。

出力可能な外部ディスプレイ数の違い

MacBook AirはM1〜M3世代では外部ディスプレイを1台までしか接続できず、デュアルモニター環境を作るのが難しい仕様でした。

しかし最新のM4モデルでは進化があり、最大2台の外部ディスプレイに対応し、従来の制約が緩和されています。

これによりAirでも在宅ワークや大学生の学習用途で外部モニターを併用するシーンが広がりやすくなりました。

一方MacBook ProはM3 ProやM3 Maxを搭載するモデルを中心に、複数ディスプレイ出力が可能で、14インチでも2台、16インチやM3 Max構成では4台以上の外部ディスプレイに対応します。

動画編集や株式トレードのように画面を広く活用する作業では、Proの方が圧倒的に有利です。

AirはM4で柔軟性を高めたものの、本格的なマルチディスプレイ環境を求めるならProが選ばれる構成となっています。

MacBook AirとProの違い④ プロセッサやメモリ、ファンとストレージ

処理性能や拡張性は、AirとProの立ち位置を最も明確に分けるポイントです。

Airは省電力性と静音性を重視した設計で、軽作業から中程度の負荷まで快適に対応します。

Proは冷却機構や大容量メモリ、ストレージの選択肢を備え、映像制作や研究用途のような高負荷環境に最適化されています。

確認すべき主な要素は次の通りです。

これらを把握することで、日常用途に最適なAirか、プロフェッショナル作業に強いProかを判断しやすくなります。

プロセッサの違い

MacBook AirはM1からM4まで進化を重ねており、最新のM4モデルでは省電力性を保ちながらも処理能力が向上し、普段使いはもちろん、プログラミングや写真編集といったやや重めの作業にも余裕を持って対応できるようになりました。

特にM4チップはAI処理や動画再生効率が強化されており、従来のAirよりも実用範囲が広がっています。

一方MacBook ProはM3 ProやM3 Maxに加え、最新のM4 Pro・M4 Maxを搭載したモデルも展開されており、CPU・GPUコア数が大幅に増強されています。

動画編集や3Dレンダリング、音楽制作など高い処理性能を必要とする作業においては、Airでは到底及ばない性能差があります。

Airは省電力と静音性を優先したモバイル向けノート、Proはあらゆるプロフェッショナル用途に耐えられる高性能ワークステーションという住み分けが明確です。

メモリの違い

MacBook AirはM1からM4まで共通して、搭載できるメモリの上限が24〜32GBとなっており、普段使いからプログラミングや軽い動画編集までなら十分対応できます。

ただしAI処理や複数のアプリを同時に動かすと上限が影響しやすく、大規模な映像制作や3Dモデリングでは制約を感じる場面もあります。

一方MacBook ProはM3 Proで最大36GB、M3 Maxでは最大128GBまで拡張可能で、メモリ帯域も広く設計されているため、大容量データを扱うプロ用途に強みがあります。

特に動画編集ソフトで4K以上の素材を同時に処理する場合や、大規模なプログラムを動かす研究用途などではProの圧倒的なメモリ容量が作業効率を左右します。

Airは軽量ノートとして必要十分な範囲をカバーし、Proは将来を見据えた拡張性と大規模処理に対応できる点が明確な差です。

ファンの有無の違い

MacBook AirはM1からM4まで一貫してファンレス設計を採用しており、常に無音で使えるのが大きな利点です。

静かな教室や図書館、会議中の使用でも動作音を気にせず作業できる点は、学生やビジネスユーザーにとって快適です。

ただし冷却機構がヒートシンクのみのため、4K動画編集やXcodeでのビルドのような負荷が長く続くと筐体が高温になり、サーマルスロットリングによって性能が自動的に抑えられるのが欠点です。

一方MacBook Proは大型のヒートパイプとデュアルファンを備え、内部の熱を効率的に排出する仕組みを持っています。

この冷却構造によりCPUやGPUを限界近くまで継続的に動かすことが可能で、Premiere Proでの長時間レンダリングや3Dモデリングといったプロ向け作業に強みを発揮します。

結果としてAirは静音性と携帯性を優先したライトユース向け、Proは冷却性能によって持続的に高性能を発揮できるヘビーユース向けという明確な差が出ています。

ストレージ容量の違い

MacBook AirはM4モデルで256GBから最大2TBまで選択可能で、大学生やビジネス利用など一般的な用途には十分な構成です。

ただし動画編集や写真を大量に扱うユーザーにとっては2TBが上限となるため、外付けSSDを併用するケースも多いです。

一方MacBook Proは最大8TBまでのSSDを内蔵でき、しかも読み書き速度も高速化されているため、4K・8K映像や数百GB規模のプロジェクトファイルを扱う作業にも耐えられます。

加えてProの上位モデルはストレージとメモリの帯域幅も強化されており、保存だけでなく処理速度にも直結します。

結果的にAirは必要最低限をスマートに持ち運ぶ用途に適し、Proは大容量データを扱うクリエイターや研究者におすすめです。

MacBook AirとProの違い⑤ 価格

価格はモデルを選ぶうえで最もわかりやすい判断基準のひとつです。

Airは13インチが16万円台から購入でき、最大でも70万円程度に収まります。

一方Proは14インチで25万円台から、16インチでは100万円を超える構成もあり、性能や拡張性に比例して価格が大きく上がります。

画面サイズ	MacBook Air（M3/M4・256GB〜2TB）	MacBook Pro（M3 Pro/M4 Pro・512GB〜8TB）
13インチ	164,800円〜668,800円	―
14インチ	―	248,800円〜968,800円
15インチ	198,800円〜702,800円	―
16インチ	―	348,800円〜1,068,800円

表からもわかる通り、Airは学生や一般的なビジネス利用に手を伸ばしやすい価格帯に設定され、Proはクリエイターや研究者向けに高額でも性能を優先する層をターゲットとしています。

MacBook AirとProの違い⑥ バッテリー容量

バッテリーの持ちは持ち運び用途では特に重要な比較ポイントです。

MacBook Airは13インチ・15インチともに最大18時間駆動とされ、薄型軽量でありながら長時間の作業に耐えられる設計になっています。

一方MacBook Proは14インチで18時間とAirと同等ですが、16インチモデルでは最大22時間の駆動が可能で、より長時間の動画再生や外出先作業に対応できます。

画面サイズ	MacBook Air（M3/M4）	MacBook Pro（M3 Pro/M4 Pro）
13インチ	最大18時間（ビデオ再生）	―
14インチ	―	最大18時間（ビデオ再生）
15インチ	最大18時間（ビデオ再生）	―
16インチ	―	最大22時間（ビデオ再生）

表からもわかる通り、Airは軽さと駆動時間のバランスを重視し、どのサイズでも一律18時間を確保しています。

対してProは16インチのみ22時間と最長であり、大画面とバッテリー持ちを両立させたいユーザーに向いた設計です。

MacBook AirとProの違い⑦ スピーカーやマイク性能

スピーカーやマイクの性能はオンライン会議や動画編集、音楽再生の満足度に直結します。

MacBook Airはステレオスピーカーと3マイクアレイを搭載しており、普段の動画視聴や通話には十分な品質です。

一方MacBook Proは6スピーカーサウンドシステムと高性能なフォースキャンセリングウーファーを備え、Airでは再現できない迫力ある低音とクリアな高音を実現しています。

マイクもスタジオ品質の高感度設計となっており、ノイズを抑えながら声をクリアに収録できるため、音声収録やオンライン配信などプロ用途におすすめです。

結果としてAirは日常的な映像鑑賞やWeb会議に向き、Proは動画編集や音楽制作のように音質が作業効率に直結するシーンで真価を発揮するモデルといえます。

MacBook AirやProはどっちがいい？

MacBookを選ぶ際に多くの人が迷うのは「AirかProか」という点です。

これまで見てきた①〜⑦の比較から、Airは軽さや静音性を重視した日常利用向け、Proは処理性能や拡張性を求めるプロ向けという立ち位置が明確になっています。

ここでは大学生やプログラミング学習をする人、動画編集や研究開発に携わる人など、用途ごとにおすすめのモデルを整理します。

MacBook Airがおすすめな人

MacBook Airは軽量さと扱いやすさを重視して設計されており、日常的な作業や学習用途に向いています。

特に大学生や外出先で使うことが多い人にとっては、携帯性とコストのバランスが大きな魅力です。

Airは「軽快さ」と「手頃さ」を両立しているため、性能を必要以上に求めず長時間使いたいユーザーに最適です。

MacBook Proがおすすめな人

MacBook Proは冷却性能や拡張性に優れており、高負荷作業を長時間こなすプロフェッショナル用途に適しています。

動画編集やプログラミング開発、大規模な研究など性能を余すことなく発揮できる環境を求める人に選ばれやすいモデルです。

Proは性能を持続的に引き出せる冷却機構と大容量メモリを備えているため、Airでは限界がある用途をこなすユーザーに最適です。

歴代MacBook AirとProの基本性能の違いを比較

歴代モデルを比較すると、MacBook Airは常に軽さや省電力性を意識した進化を遂げており、持ち運びやすさを最優先する層に支持されてきました。

一方でMacBook ProはCPUやGPUの強化、メモリの拡張性や外部ディスプレイ対応数の増加など、プロフェッショナル向けに性能を磨き続けています。

こうした進化の方向性を世代ごとに見比べることで、自分の用途に合わせて「軽快さを取るか」「性能を取るか」という判断がしやすくなります。

最適な選択をするためにも、各モデルの違いをしっかり確認してから購入を検討してください。

M4モデルの場合

項目	MacBook Air（M4）	MacBook Pro（M4 Pro）
CPUコア数	最大10コア	最大12コア
GPUコア数	最大10コア	最大18コア
メモリ上限	24GB	128GB
外部ディスプレイ出力	最大2台	最大4台以上
ストレージ容量	256GB〜2TB	512GB〜8TB
バッテリー駆動	最大18時間	最大22時間（16インチ）
重量	1.24kg（13インチ） / 1.51kg（15インチ）	1.6kg（14インチ） / 2.1kg（16インチ）

M4モデルではMacBook Airが初めて外部ディスプレイ2台の同時出力に対応し、従来の制約が大きく改善されています。

これによりビジネスユーザーや大学生でもマルチモニター環境を構築しやすくなりました。

一方でProはCPU・GPUともに上位構成を備え、AI処理や動画編集といった重いタスクに強みを発揮します。

特にメモリは最大128GBまで拡張でき、Airの24GB上限とは大きな差があります。

バッテリーについても16インチProが22時間駆動と圧倒的に長持ちするため、大画面と持続力を兼ね備えた作業環境を求める人にはProがおすすめです。

M3モデルの場合

項目	MacBook Air（M3）	MacBook Pro（M3 Pro）
CPUコア数	最大8コア	最大12コア
GPUコア数	最大10コア	最大18コア
メモリ上限	24GB	36GB（Pro）/128GB（Max）
外部ディスプレイ出力	最大1台	最大4台以上
ストレージ容量	256GB〜2TB	512GB〜8TB
バッテリー駆動	最大18時間	最大22時間（16インチ）
重量	1.24kg（13インチ） / 1.51kg（15インチ）	1.6kg（14インチ） / 2.1kg（16インチ）

M3世代ではAirは依然として外部ディスプレイが1台までしか対応しておらず、在宅ワークや大学でのレポート作成に必要な用途には十分ですが、複数画面で作業するユーザーには不向きです。

一方ProはM3 ProチップとM3 Maxチップの構成が用意されており、GPUコア数やメモリ上限で大きな優位性があります。

特にM3 Maxは最大128GBメモリに対応し、映像編集や機械学習といった処理を長時間安定して実行できます。

Airは軽量さと価格帯の手頃さから学生や一般的なプログラミング用途に適し、Proは専門的な制作環境や大規模開発に必須のスペックを備えているのが特徴です。

M2モデルの場合

項目	MacBook Air（M2）	MacBook Pro（M2 Pro）
CPUコア数	最大8コア	最大12コア
GPUコア数	最大10コア	最大19コア
メモリ上限	24GB	32GB（Pro）/96GB（Max）
外部ディスプレイ出力	最大1台	最大4台以上
ストレージ容量	256GB〜2TB	512GB〜8TB
バッテリー駆動	最大18時間	最大22時間（16インチ）
重量	1.24kg（13インチ） / 1.51kg（15インチ）	1.6kg（14インチ） / 2.1kg（16インチ）

M2世代のAirは処理性能や効率が向上し、M1からさらにグラフィック性能が強化されましたが、外部ディスプレイは1台までの制約が続いていました。

そのため在宅ワークや大学生のオンライン授業には十分でも、デュアルモニター環境を求めるユーザーには不便さが残ります。

一方ProはM2 ProやM2 Maxを搭載でき、GPUコア数やメモリ帯域が拡大し、Airに比べて格段にパフォーマンスが高くなっています。

動画編集や音楽制作などのクリエイティブ用途では、この世代でもProが圧倒的に有利でした。

Airは日常用途やプログラミングの学習に最適化され、Proはより高い処理能力を必要とする専門職やクリエイター向けに設計されたという構図が明確でした。

M1モデルの場合

項目	MacBook Air（M1）	MacBook Pro（M1 Pro）
CPUコア数	最大8コア	最大10コア
GPUコア数	最大8コア	最大32コア
メモリ上限	16GB	32GB（Pro）/64GB（Max）
外部ディスプレイ出力	最大1台	最大4台以上
ストレージ容量	256GB〜2TB	512GB〜8TB
バッテリー駆動	最大18時間	最大21時間（16インチ）
重量	1.29kg（13インチ）	1.6kg（14インチ） / 2.1kg（16インチ）

M1世代はAppleシリコン搭載Macの初代モデルであり、省電力と高性能のバランスが大きな特徴でした。

Airはファンレス設計で静音性を重視し、当時の学生や一般ユーザーに広く受け入れられましたが、外部ディスプレイは1台までと制約がありました。

ProはM1 ProやM1 Maxを選べ、GPUコア数・メモリ・外部ディスプレイ対応数でAirを大きく上回り、動画編集やクリエイティブ作業に本格的に対応できるようになった世代です。

特にM1 Maxは32コアGPUや64GBメモリに対応し、ハイエンドクリエイターに強いインパクトを与えました。

この世代でAirは「軽くて速いMac」、Proは「プロフェッショナルのためのMac」という立ち位置が鮮明になったといえます。

MacBook Airを買うメリットとデメリット

MacBook Airは軽量で扱いやすく、価格も手に取りやすいことから幅広いユーザーに人気があります。

ただし静音性や携帯性を優先している分、拡張性や処理性能には制約があるのも事実です。

ここではAirを選ぶ際の利点と注意点を整理し、自分の利用シーンに合うかどうかを判断できるようにします。

MacBook Airを買うメリット	MacBook Airを買うデメリット
軽量設計で持ち運びやすい ファンレスで静音性が高い 価格が16万円台からと手頃 最大18時間の長時間バッテリー プログラミング学習や大学生活に十分対応	高負荷作業では性能が低下しやすい メモリ上限が24GBまでと制約がある 外部ディスプレイの拡張性がProより劣る 動画編集や3Dレンダリングでは力不足

それぞれの利点や欠点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

MacBook Airを買うメリット

MacBook Airの最大の魅力は、軽さと扱いやすさにあります。

重量は13インチで約1.24kgと非常に軽く、大学生やビジネスパーソンが毎日持ち歩いても負担になりにくい設計です。

さらにファンレス設計により静音性が高く、図書館やカフェなど静かな環境でも快適に使えます。

価格も16万円台からと手に取りやすく、日常作業からプログラミングの学習まで幅広く対応できるのが特徴です。

またバッテリーは最大18時間駆動を実現しており、外出先でも電源を気にせず長時間利用できます。

MacBook Airを買うデメリット

MacBook Airは軽さや静音性を重視した設計のため、高負荷作業には不向きです。

ファンレス構造なので長時間の動画編集や3Dレンダリングを行うと性能が低下しやすく、処理速度に限界があります。

またメモリの上限が24GBまでと制約があり、大規模なプログラミング開発やAI処理には適していません。

外部ディスプレイ出力も最新のM4モデルでようやく2台対応になりましたが、Proに比べると拡張性は劣ります。

結果としてAirは日常作業や学習用には最適ですが、本格的な制作活動や研究利用には力不足となる点に注意が必要です。

MacBook Proを買うメリットとデメリット

MacBook Proは性能を最大限に引き出せる冷却構造や拡張性を備えており、クリエイティブ作業や研究開発の現場で強みを発揮します。

一方で価格や重量といった負担も大きく、利用目的によってはオーバースペックになりかねません。

ここではProを選ぶ際の利点と注意点を整理します。

MacBook Proを利用するメリット	MacBook Proを利用するデメリット
冷却ファン搭載で高負荷作業を長時間安定して処理できる 最大128GBの大容量メモリに対応 外部ディスプレイを最大4台以上接続可能 高性能スピーカー・マイクを搭載し配信や音楽制作にも対応	価格が25万円前後からと高額 本体が大きく重量もあり持ち運びに不便 ファン搭載のため静音性ではAirに劣る 用途によってはオーバースペックになりやすい

詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

MacBook Proを買うメリット

MacBook Proの最大の強みは、高負荷作業を長時間安定してこなせる点にあります。

冷却ファンを搭載しているため処理性能が持続し、動画編集や3Dレンダリングなどでも速度低下が起きにくい設計です。

さらにメモリは最大128GBまで拡張でき、AI開発や大規模なプログラミング環境でも快適に動作します。

外部ディスプレイは最大4台以上の出力に対応しており、マルチモニター環境を構築したい研究者やクリエイターに適しています。

加えて高性能なスピーカーとスタジオ品質のマイクを備えており、映像制作や音楽配信にも活用できるのが魅力です。

MacBook Proを買うデメリット

MacBook Proは高性能である一方、その分価格が高くなる点が最大のネックです。

最小構成でも25万円前後からとなり、Airに比べて導入コストの差が大きいのが現実です。

さらに本体サイズが14インチ・16インチのみで重量も増えるため、持ち運びやすさではAirに劣ります。

またファンを搭載しているため静音性ではAirより劣り、図書館やカフェなど完全な無音環境を求めるユーザーには不向きです。

性能を活かし切れない利用用途では「オーバースペック」になりやすい点も注意が必要です。

MacBook AirとProの違い まとめ

MacBook Airは軽さと静音性を備え、価格も手に取りやすいため、大学生や社会人のプログラミング学習にぴったりです。

長時間バッテリーにより講義やカフェでの作業も安心でき、普段使いから学習まで幅広いシーンで活躍します。

一方でMacBook Proは冷却性能と拡張性を武器に、動画編集や3D制作など重い処理を必要とする作業で真価を発揮します。

複数ディスプレイや大容量メモリに対応するため、研究開発や大規模な開発環境を求める人に欠かせない選択肢です。

価格差はAirが16万円台から、Proは25万円以上からと大きな開きがありますが、その差は性能・用途・作業効率の違いに直結します。

つまり「軽快さと手軽さを求めるのか」「拡張性と最高性能を重視するのか」が最終的な判断のポイントです。

後悔のない買い物をするためにも、ぜひ自分の学習や仕事のスタイルを振り返り、最適なMacBookを選んでください。